2007年9月24日月曜日

楚辞(そじ)

楚辞(そじ) 中国の書。16巻。漢代。劉向(りゅうきょう)編と伝える。楚の屈原とその門下及びその体に倣(なら)った作を中心に集めた詩歌集。後、王逸が編集し直して17巻にした。楚地方の文学で巫史(ふし)の歌唱に起源を持ち、屈原によって文学的に高められ、集大成されたものと推定される。特に「離騒」は屈原の代表作。人物:屈原(くつげん) 中国、戦国時代の楚の政治家・文人。名は平。字は原。前340頃~前278頃。楚王の一族で懐王に信任され、左徒、三閭大夫となる。傾襄王のとき、中傷にあって江南に追放され、時世を憂えて悩みを苦しんだ末、5月5日汨羅(べきら)の淵に身を投じた。「楚辞」の代表作家で、その抒情的叙事詩「離騒」は後世の文学に大きな影響を与えた。ほかに「天問」「九歌」など。

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